【 田子弁 】 すいびる


田子島

田子島

 突然ではあるが、西伊豆町、特に田子地区に伝わる方言を、思い出し思い出し掲載していこうと思う。なんでこんなことを思いついたのかというと、地元の人間でもあまり方言を使わなくなっている事実に驚いたからである。20 代の若者に、昔自分が使っていた方言 ( かなり怪しいが… ) で話しても、首を傾げられるばかり。それって、少し悲しいな、と思ったのがきっかけである。

 中学生の頃に、 「 田子弁物語 」 ( 藤山寛美さんに影響されていたと記憶している ) というオリジナル劇を作ろうとしたとき、地元の方言を集めたノートを作ったことがある。その当時でも、我々の世代では使わない方言も集めた。残念ながらそのノートはもう無いが、50 歳を目の前にして、もう一度作ってみようと思い立ったわけなのであるのであったんだったった。

 さて、その第一回目は以下の言葉。
 
 

【 すいびる 】

■ 意味

しぼむ。しなびる。

■ 使いかた

  • 「 風船がすいびった 」
  • ( 風船が萎んだ )
  • 「 わりゃ、おっぱいがすいびったなぁ 」
  • ( 君、おっぱいが萎んだね )

■ 解説

 多分、「 衰微(すいび)する 」 から転用された言葉。田子の方言には、漢字の誤読や粋な誤用が多々みられ、さらに古語が多く残っている。