【 田子弁 】かったいぼー


哆胡神社

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【 かったいぼー 】

■ 意味

こじき/ものもらい/人を罵る言葉/物知らず/ばか者/癩 ( らい。癩持ち、すなわちハンセン病患者のこと ) 「 ぼー 」 を付けずに 「 かったい 」 だけ使うこともある。

■ 使いかた

  • 「 ばー! かったいぼー! 」
  • ( かー! 馬鹿野郎! ) または ( うわー、しまった! )

■ 解説

 これはまさしく古語です。乞丐 ( かたい ) に促音が付いたものが 「 かったい 」 で、「 ぼー 」 は 「 坊 」 とも、「 棒 」 とも考えられます。「 乞丐 」 は、現在の中国でも乞食の意味で使われていて、2010 年に 「 イケメンすぎるホームレス 」 で世界的に有名になったあの人のことを、「 乞丐王子 」 と中国では呼んでいます。日本においても、中世の古典で頻繁に使われているようです。「 坊 」 は、そのまま人のことをあらわしますが、「 棒 」 は、浄瑠璃や歌舞伎において 「 かったいと棒打ち 」 という言い回しが出てくるようで、意味は 「 意味のない争い ( 日本国語大辞典 ) 」 だそうなので、何かと古典の引用もある田子弁においては、これもありかなと思います。
 
 現代の価値観で意味を捉えると、ずいぶんと不躾で不謹慎な言葉ではありますが、今の田子民族 ( 笑 ) は、差別用語としては使っていません。差別用語については、いろいろ書きたいこともありますが、ここではやめておきます。それでも、差別用語だからといって、古来からの言葉を封じ込めるやり方は絶対に許せないとだけは書いておきましょう。問題なのは、差別する心であって、言葉ではないからです。