キレイになれるなら死んでもいい!

-[ iza ブログからの転載 ]————————————

 
 「キレイになれるなら死んでもいい!」という言葉を、つい最近、身近な女性数名から聞きました。なんだか女性雑誌の美容関係の特集ページを飾るようなコピーに聞こえますけど、実際に身近な女性の口から聞くと、ちょっと驚きです。どうしてこんな言葉を聞いたのかというと、今年の4月から売り出された、ある「美容液」のプロモーションの仕事をしていたときなんです。何人かの女性に「美容液」のテスターを依頼していたんですが、予想以上に「美容液」の効果が出たもので、私自身がちょっと不安になってしまい、「ちょっと効果がありすぎなのは不安になりませんか? 後で反動が来るとか心配じゃないですか?」とテスターの女性に聞いたところ、こうした発言があったのです。

 
 
 テスターの女性は 54 歳の主婦。この女性、アトピー持ちの敏感肌で、化粧品は肌に合うものしかつけられなく、シワやクスミ隠しのために、毎朝の化粧時間は1時間は下らないという人。ところが、件の美容液を1ヶ月試してもらったら、思いのほか調子が良くて、クスミがほとんど消えてしまいました。シワも目立たなくなって、今ではファンデーションも塗らないで、UVと口紅程度のピンポイントのお化粧で出かけるようになってしまいました。一番驚いたのは、両手のうち、左手だけに美容液を使ってもらい、右手にはなにもしないでもらっていたのですが、明らかに肌質に違いが出てしまったのです。人間、50歳も過ぎると、肌のタルミがひどくなって、皮膚を摘んで放すと、しばらく元に戻らなくなるものですが、この女性、左手だけは若い肌のようにすぐに元に戻るのです。こうした効果にテスターの女性は大喜びなんですが、頼んだ私の方はというと、少々不安になってしまったんです。
 
 
 商品などのプロモーションといった仕事をしていますと、化粧品やサプリメントといったものの効果が、広告のそれとは程遠いということを嫌というほど知らされます。本来、化粧品というのは医薬品ではないのですから、「効果」があってはいけないものなのです。薬事法の観点からみれば、効果が期待できるのは医薬品だけ、化粧品は「シワやクスミを隠す」ことはしても、「シワやクスミを治す」ことはしない、というのが本来の考え方なんです。にも関わらず、この美容液はシワやクスミを治してしまった! 正直いって驚いています。私という人間は、簡単に人やモノを信じない方で、いや、はっきり言うと疑り深い性格です。「この商品はこれこれこういう効果がある」と言われれば、そんなことはないと思い、実際にその効果が現れれば、それは環境などの外的要因も関与しているはずだと考える人間です。しかし、今回に限っては疑う余地がないんです。というのも、私自身もテスターとして「初めて」参加したんですが、私の顔のシミも薄くなってしまったからなんです。
 
 
 これは困った。いや、仕事で請け負った商品が確かなものだったのだから困ることはないんですけど、個人的に化粧品の効果なんて「絶対にない!」と思っていただけに、ショックです。私は人から「何に対しても否定的な人」と思われてきただけに、その私が「これはいいよ」なんて肯定的なことを言うのは、私自身のアイデンティティの崩壊です。まっ、そんなことはどうでもいいんですけど、これまで確信をもって否定してきた「化粧品の効果」というものが、「中には効果があるものがある」となってしまうと、今度は、「副作用」の心配をしてしまうわけです。効果があるものには、必ずその反対の作用もあるはずだ!と思うような人間ですから、この美容液にも、なんらかの副作用があるんじゃないかと思ってしまったわけですね。それで心配になって、前記したテスターの女性に、「副作用が心配じゃないですか?」と質問してみたわけです。
 
 
 私のその質問に対して、テスターの女性は、「キレイになれるなら、キレイでいられるのなら、来月死のうが、明日死のうが構わない」と、笑顔で答えました。
 
 
 こうした女性の心理は、なにもそのテスターの女性に限ったことではないようです。私が一緒に仕事をしている女性も同じことを言いました。その女性、ときどきプラセンタなるものも体に注入したりしているのですが、私が「注射なんていう、不自然な方法で体に摂取する美容方法は、きっと後から反動が来るよ」と言うと、「そんなことはわかってる。でも、今キレイになりたいのよ」と反論してきました。
 
 
 「シワを取るボトックス注射」というのも、シワが取れるのは一時的なもので、一定期間を過ぎたら元に戻ります。数年前の海外誌でこのボトックスの真贋を問う特集をしてましたけど、内容は否定的なものでした。それでもボトックスを使う女性は増える一方です。これも、どんな副作用があっても構わない。明日死んでも構わないという心理が根底にあるからなでしょうね。
 
 
 と、まぁ、美容液とか美容法に懐疑的な私ではありますが、仕事とあれば付き合っていこうと考えています。今のところはシミが薄くなった程度ですが、イボも取れるとのことなので、数年前からできはじめた肩のイボが取れるかと期待しています。薄くなった頭のてっぺんにも振りまいて、抜け毛が減るかどうかをテストしています。なんだ、お前もテスターの女性と変わりないじゃないかと思われそうですが、仕事が終わって、その美容液が只で手に入らなくなれば、どんなに効果があっても自分で買ってまで使うことはないでしょう。たとえ試用中に頭のてっぺんがフサフサになったとしてもです。私はフランシスコ・ザビエルで構わないと思ってますから。

 

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