仕事の価値観

■東芝に640万円支払い命令 ワープロ特許訴訟で東京地裁 <産経ニュース>
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110408/trl11040820560005-n1.htm
 
 
 「仮名漢字変換」を発明したとなっていますね。これはこれですごいことですけど、社内における社員による発明って、大概が社命によるものだと予想できますよね? そうではなく、個人的に、個人の時間を使って発明したものを会社に提案し、それが採用されたというのなら、この方の訴訟理由にも共感できます。でも社命での研究、発明となれば、社費を使っての結果ですよね……? どちらなのかは私には知る由もないので、この方をどうこういうのはやめましょう。
 
 ここ十数年、こうした元社員が所属していた企業に対して起こす特許訴訟が増えてきているように思います。そして、こうしたニュースを目にするたび、私はどうしても首をかしげてしまうのです。個人対企業の図式で考えれば、個人はとても弱い存在です。そうした弱いはずの個人が、強いはずの企業を訴えるという状況が生まれるということは、表面的な捉えかただと、企業の一方的な搾取が原因ではないかと思えます。実際、そうしたケースもあるのでしょう。しかし、そうではないケースも多分にあるのではないかと思えるのです。
 
 私はコンピュータ機器のベンチャー企業で企画や開発のリーダーをしていた経験がありまして、自身のアイディアでそれなりのヒット商品を作っておりました。でも、私が高卒社員だということもあってか、後輩の大卒社員よりも給料が少なかったりしたわけです。それでも、自分の能力と自分の作った商品が会社を支えているんだっていう、独りよがりかもしれないけれど、そんな自負があったからか、給料への不満は感じたことがありません。逆に、大学の受験すら受けれなかった貧乏な人間がこんな給料をもらえるなんてと感謝すらしていました。実際、仕事が楽しくて仕方ありませんでしたし、充実した会社生活を送っていると感じていたので、その会社にはとても満足していました。また、自分にここまで多くの経験をさせてくれる会社は他にはないとまで思っていました。
 
 私のこうした価値観は前時代的だとは思います。今の世の中では通用しない、黴の生えた考え方と捉えられることでしょう。でも少なくとも、私が尊敬してきた先達や父母ならば、こうした価値観を認めてくれるはずです。そして私は、自分を慕ってくれる若い人には、給与や家族と同じくらい大切にしてほしい価値観だと伝えていきたいのです。これは決して滅私奉公などという精神ではありません。(私自身、企業に滅私奉公したことは一度たりともありません) 自身の人生の約 2/3 を過ごすだろう会社生活を、最大限に楽しむためにの価値観だと思っています。
 
 話は変わりますが、黎明期の PC 用の仮名漢字変換は結構おバカで、いろいろ楽しませてもらったものでした。今でも記憶に残っているのは、自分で開発した製品のプレスリリースを 「ユーカラ」 という、「一太郎」 や 「Word」 が誕生する前の PC 用ワープロソフトで作成しているときのことです。リリースの宛名に 「編集長」 と入力するつもりが、「変酋長」 と変換されてしまったときは、ひとり PC の前で大笑い。また、社内に女子社員用の更衣室ができたので、社内報にその旨を書こうとした時のこと。「女子更衣室」 と変換できず、「女子行為室」 とか、「女子高異質」 になったのにも笑わせてもらいました。しかし、「女子行為室」 とは………。いったいその部屋は、女子がどんな行為をするのでしょう。とっても気になります。覗いてみたいものです。 

 
 

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仕事と幸福、
そして人生について
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