主人公

 人が人と別れる理由は - いろんな理由はあると思うが - 大体が価値観の違いだ。価値観は十人十色。違ってもしかたがないことだとは思う。
 
 人が人と別れるときは、大概が相手のことを嫌いになる。それは、価値観を押し付けあった後だからだろう。
 
 でも俺は、価値観の押し付け合いのときは、それこそ口角泡を飛ばしながら激論するが、それが終わった後には感情を残さない。だけど、相手が感情を煮えたぎらせ続けることがある。そういうときはとても困る。そして、そういう奴は、俺憎さに、いらないことを周囲にしてくれる。あることないこと言いふらしてくれる。
 
 そういうときは、我慢するしかない。そして決して自分からは相手を貶めないようにする。フェアじゃないことをやられても、自分からフェアじゃないことはやりたくない。どんなことを言われたとしても。

 
 「どうしてそんな風に考えられるのか」と聞かれることがある。んで、こう答えている。
 
 「どんな状況においても、どんな嫌なことがあっても、自分の歴史の中じゃ自分が主人公なのだ。主人公はフェアじゃないことはしちゃだめなのだ」
 
 馬鹿みたいですね。青臭いですね。でもいいんです。だって俺は主人公なんだから。