自分の品格

 どんなに腹が立つときでも、自分の品格を下げてはいけない。どんなに頭にきても、常に自分はひとつ高いところに置いておこう。
 
 人間だもの腹も立つし頭にもくる。それは否定しないし、俺自身短気だし、いわゆる瞬間湯沸かし器みたいなものだ。
 
 でもね、腹が立っても頭にきても、自分自身を貶めるような行為はしちゃいけない。俺はそうしてきたし、今後もそうするつもりだ。

 
 つい最近の例がある。俺が先日辞めた会社の話しだけど、会社を辞めてからというもの、哀しくなる話がいくつもある。今日もあった。
 
 まだ会社にいること、その会社に対して、ある販売会社の社長(Aさん)を紹介した。Aさんは陰で俺の関与する会社をいろいろ助けてくれていた人だけど、今回も新しいビジネス話しを持ってきてくれた。Aさんは俺がまだその会社に関与しているだろうと思ったらしく、俺の携帯電話にではなく、会社に直接電話したのだ。
 
 すると、電話に出た担当者は当然だが俺が辞めたことをAさんに伝える。そこでAさんは、「じゃぁ一度薮田さんに詳細を連絡してから再度かけなおす」と言った。ところが、電話に出た担当者は「いえ、薮田に連絡する必要はありません。詳細は弊社で直接聞きます」と答えたそうだ。Aさんは「御社を私に紹介してくれたのは薮田さんなんで、そうはいきません」と答えた。
 
 もう辞めた会社だし、俺が紹介したからといって今後もずっと俺を通す必要なんてない。俺は、紹介することで永続的にマージンを取るような帳合会社のやりかたは嫌いだし、紹介した後で俺を外して話を進めてもらってもいっこうに構わないと考えるタイプだから、Aさんには「私は辞めてしまったので責任はもてませんが、Aさんが構わないなら引き続き応援してあげてください」と話した。
 
 Aさんは「わかった」と答えてくれた後、「でも、電話の担当者が薮田に連絡する必要はないって、しつこく言うんだけど、何かあったの?」と。俺は「それは私の不徳といたすところで、その会社の社長によほど嫌われてしまったようです。もっとキレイに辞めればよかったんですけど…」と謝った。
 
 俺の知人たちは、そんな俺のやり方、考え方にイライラするようで、俺が辞めた会社の社長の悪口を言う。でも俺は本当にその社長を悪く思っていないし、やり方には少々腹も立つが、ここで知人と同じように悪口を言ってたら、俺自身の品格(あったのか?)が下がると思っているので、それはできない。
 
 こうして俺の実名を出したブログで書くというのも陰口にあたると思われるだろうが、その社長は電話をかけても出てくれないし、メールを書いても返事をしてくれないから、いつか、どういう形でもいいので、その社長に俺の考えてることが伝わればいいと思って書いている。そして、今社長自身がしていることが、如何に自分自身の品格を下げているかということに気付いてくれればいいと思っている。