スタグラの記事を書いていて、ちょっと写真が足りないことを理由に高尾に川と梅を撮りに行った。朝一で行きつけの内科で血液検査を済ませた後で、カメラと三脚、そして長靴をリヤシートに放り込んで高尾にある日影沢に向かう。
イメージしていたのは川の流れの長時間露光写真でよくある奴。白糸の流れみたいなの。しかし、ちょうどいいと思っていたロケーションはピーカン! 空には雲ひとつなく、「 こりゃー何時間待っても雲はこないな…. 」と落胆しつつ、とりあえず沢に長靴で浸かって撮影のスタンバイ。三脚をローアングル用に広げて、川面すれすれに OM-D E-M1 を設置。Zuiko Digital ED 14-35mm F2.0 SWD に ND4 と ND8 を2枚重ねて、F22 まで絞り込む。しかし露光時間が2秒までしかかせげない…..。
いくら ND フィルタを重ねたって、川面に反射したお日様の光は遮れないよ。わかってるよ。そりゃぁハイライトは欲しいよ、少しは。でもねぇ、こんなにギラギラしてたら、白糸の流れは表現できませんっ!
2時間半くらい川写真と格闘していたら、徹夜明けの疲労から目眩が….(笑)。これ以上やってるとカメラを水没させかねないなと判断して、日影沢を後にした。
そのまま帰って、記事の続きを仕上げなければと思っていたが、車を運転していると白や紅の花がチラチラと目に飛び込んできて….というか、これでもお前は帰るというのか!ってくらいに主張してくる奴がいるのである。例年より2週間近く遅れて、さぁこれからが俺たちの春だぜってなもんなのだろう。まっ、梅郷だからね。仕方がない。じゃぁ撮ってやろうじゃないの。覚悟しろよ。と嘯いて、日影沢のすぐ上流にある木下沢梅林に車を乗り入れた。
この木下沢梅林は、小仏トンネル東京側入り口のそばにあり、すぐ横を中央高速が走っている。梅と高速の高架の取り合わせも絵的に面白いと感じたのだが、日射しの関係であまり良い絵面にならず断念。まぁ、遠景と中遠景、んで寄りの写真も撮ったし、さてそろそろ帰ろう( ホント花とか興味ないんだなぁ俺w )としたときに、ついでだと付近にいた管理人に木下沢梅林の経緯について伺ってみた。
管理人曰く「 ここはですね、中央高速の小仏トンネルを掘ったときに出た土砂でできた築山なんですよ。で、景観が悪くなるからっていうんで地元民と八王子市で協力して、40 年くらい前に梅を植樹して梅林を作ったんです 」とのこと。なんかちょっとした感動。この梅林だけじゃなく、西浅川周辺の民家の庭には、必ずといっていいほど梅が植えられている。こりゃ立派な町興しだよなーと思いつつ、ここで西伊豆町の方々( 特に行政に携わる方々 )に伝えたい。住んでる頃に何度も言ったけど、町興しは箱じゃないよ。観光客を呼びたかったら町興しは山と海から始めないと。
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