まず何も考えずにひとつ目の写真を観てください。キヤノンユーザーなら、「 おっ、リモートコントローラーの TC-80N でしょ? 」と思うかもしれません。でもこれ、キヤノンの純正じゃありません。所謂パチモノです。パッケージを観てもらうとわかりますが、オリンパスの OM-D E-M1 対応( とは記載されていないけど…… )のリモートコントローラー、そう、昔でいうところのレリーズケーブルです。
本当は OM-D E-M1 用のオリンパス純正リモコンを購入しようかと思っていたのですが、純正にタイマー付きがない。仕方ないのでサードパーティ製を amazon で探していたら、この製品の評判が良かったので購入したのです。このときはまだ TC-80N のパチモノとは気づいていませんでした。
サードパーティ製のワイヤレスリモコンもあったのですが、技適マークがないのでやめました。要は電波通信法に違反しているわけです。その辺りはさすがに元 Midori-Hayes のジェネマネ(笑)だった自分としては矜恃(笑)が許さなかったわけです(笑)。
2日ほどして製品が届きまして、開梱後のファーストインプレッションは「 なかなか質がよさそう 」だったのですが、製品に触れ、OM-D E-M1 に装着して使ってみた直後は、「 ………なんだよこれぇ(怒)」でした。まず、レリーズボタンが押しにくい! ボタン周囲の穴のエッジが立ちすぎていて押す指が痛い。ボタンストロークが長すぎる。内部基板の筐体への取り付けが甘いのか、押す度にボタンストロークが変わる。さらに、モード変更やライト用にある3つのボタンが、野郎の太い指の腹では押せない! そのくせ右側にあるジョグダイヤルはスルスル回りすぎ!
腹が立ったので、「 どんなメーカーなんだよこの野郎 」とパッケージを見てみると、メーカー名や URL などの記載が一切ない。「 てめぇ 」と毒づきながら Google で ” リモートケーブル TC-1 ” と打ち込むと、出てきたのはキヤノン製の TC-80N ばかり。そこで初めてこの製品がパチモノだと知りました。まぁキヤノンユーザーじゃないので知るわけがないんですけど、こりゃやられました。
しかしねぇ、筐体のデザインはまんまパクリです。しかも TC 型番まで同じ。こりゃきっと内部基板もパクっていることでしょう。よくよく観察すると、筐体の樹脂の造形も甘い。そりゃぁね、昔に比べればチャイナの金型技術も高くなっているし、すべての製品がパクリだってことはなくなりましたけど、だからこそ余計に悲しくなるじゃありませんか。これだけ金型技術が上がってきたんだったら、いーかげんパチモン作りはやめろよと。
D800 用はニコン純正を買いました。こちらには何の不満も感じていません。そしてこの MC-36A は、Made in Japan。当然ですがボタン操作に不満はないし、質感に偽りはない。まぁ、強いていえばでかすぎることがなんだかなーという感じ。
まぁ、かたや 12,000 円はする代物と、かたや 3,000 円にも届かない代物です。比べることが間違っています。安いものには必ず何かワケがあるのです。それを知りながら買った奴が馬鹿だったのです。
僕は Made in China が悪いとは思っていません。食品以外でチャイナ・フリーを宣言するつもりはありません。だけど、いつまでこんなこと続けるんだよチャイニーズ!とは思っています。