「美しいポートレートを撮るためのポージングの教科書」を上梓しました

ポージングの教科書カバー
 
「 モテ写 」以来、9年ぶりのポージング関連書籍です。
( ブログを更新するのも2年ぶり……(笑))
 
企画時点では一人で書くつもりだったのですが、どうしてもモデルさんからの視点を取り入れたかったので、撮影会で大人気のモデルさん「 清水麻里 」さんに声かけして、モデル視点のアドバイスを書いていただきました。
 
本書のテーマは、ポートレートを撮るときになにかとおざなりにされがちなポージングの基礎と応用です。初心者にもなるべくわかりやすく、レベルが上がっても読み返していただける内容になるよう気をつけて書きました。
 
本書を書くきっかけになったのは、一見ポージングが「 完璧にみえる 」モデルさんが多いことと、ポージングをモデル任せにしている写真家(プロアマ問わず)多いことです。完璧にみえると書いたのは嫌味ではありません。モデルさんからしてみれば、撮られる時点のフレーミングやアングルはリアルタイムにわからないし、腕や衣装で自分の体のラインが見えなくなっているのは撮る側しかわからないのです。モデルさんはしっかりと覚えたポージングをしていても、撮り手側がモデルがしているポージングのポイントを理解していないと、今しているポージングのメリットが活かせないのです。
 
また、多くのモデルさんが受けるポージングのレッスンは、ムービー用であることが多く、スチールに特化したポージングレッスンを受けるチャンスが少ないのも現実です。ムービー用のポージングは連続した動きの魅力を引き出すこと。それに対してスチール用のポージングは一連の動作の中にある瞬間の魅力を引き出すことです。これは同じことのように思えるかもしれませんが、実際には大きく異なることなのです。
 
ポージングの基礎を学ぶ目的は、自然で美しいポージングが瞬時にできるようにするためです。基礎を学びはじめたばかりのころは不自然でぎこちないポーズになってしまうことでしょう。しかし、どんなスポーツや武道でもはじめはフォームや型を学ぶはずです。私はポージングはスポーツで言えば陸上のトラック競技、武道でいえば弓道に似ていると考えています。( まぁどちらも自分がやっていたからなのですがw )ポージングだけがフォームや型を覚えなくてもいいとは思えないのです。しっかりと基礎を身に付けていれば、いつでも瞬時にその場の環境や撮り手のイメージに合わせたポージングが自然にできるようになると考えています。
 
これからポートレートを撮ってみようという撮り手の方々、これからプロのモデルになりたいと考えている撮られ手の方々。この本はこういう方々を対象にして書きました。ご興味があればどうぞ手にとってご覧いただけたら嬉しい限りです。
 
● 美しいポートレートを撮るためのポージングの教科書
単行本:144ページ
出版社:エムディエヌコーポレーション
発売日:2017 年 2 月 2 日
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ポー教・清水麻里 @ Studio iG
 
書籍登場モデル:清水麻里 白波瀬ミキ いのうえのぞみ 天使梨桜 天野琴恵
協力スタッフ:十六夜 佐藤宏 中嶋琢 ナカムラヨシノーブ